中小企業診断士ストレート合格体験記(前編)

概要

2018年頭から中小企業診断士の勉強を始めて、一年間で一次試験、二次試験ともにストレートで合格できたのでその体験談と勉強法などをまとめてみます。

前編は一次試験についての内容になります。

 

 

目次

・筆者情報
・受験のきっかけ
・勉強方法
・直前期の過ごし方
・当日の過ごし方

 

筆者情報

30代サラリーマン。既婚。
ソフトウェア開発会社で管理業務やプロジェクトマネジメントを行っています。

 

勉強開始時期は2018年1月初旬
利用した資格学校はTAC
2018年度一次試験合格(初受験)
2018年度二次試験合格(初受験)


受験のきっかけ

中間管理職となり会社というものについての知識をきちんと持っておいた方が今後有利だと考えたためです。
MBAも検討しましたが、家庭もありますし時間的に無理だと判断しました。
あと、日本の場合はかけるコストに対して今から元がとれるかも疑問でした。
診断士であればそこまでコストはかからないし、努力次第でなんとかなるのではと考えてチャレンジしました。
副業でできることも多そうなので、独立して診断士だけで食べて行くのではなくサラリーマンしながら副業で収入増やすのもいいかなと思いました。

 

資格の専門学校については、TACに行きました。
中小企業診断士について調べたのが去年の年末で、知り合いがTAC行ってたこともあり、名前だけ記憶に残っていたのでTACを調べてみて、Webでカリキュラムとかみていると良さげだったのでTACに決定。
ただ、講義日程の情報を調べたらだいたいもう開講されていて「あー、出遅れたな。1.5年とかのコースもあるし、2019年をターゲットにやろうか。」と考えながらTACの窓口に行きました。
すると、説明を受けるなかで長期間でやればいいというものでもないし、今ならまだ間に合うコースがあるので、ということで1月開講の速習コースを案内されました。
たしかその申し込みにいった翌日くらいからの開講だった気がします。
数秒悩みましたが、ダメ元でとりあえずいってみるかとその場で申し込んで受講スタート。
一番期間が短いコースだったので復習はしんどかったのですが、結果は出せたので短期集中が自分には合っていたようです。

 

資格の学校にいくと受講生同士の交流があるのですが、私はほとんど交流をとらずに一人で黙々と勉強していました。
私は内向型ということもあり、昼休みとか勉強後とか一人になる方が復習に専念できて快適に勉強できると考えました。

 

内向型を強みにする

内向型を強みにする

 

  

教室の中には中良さげに交流している人たちもいますので、加わりたい人は話しかけにいけばすぐいれてもらえると思います。

 

私は参加していませんが、講義後に教室で自主勉強会みたいなこともやっていたようですし、情報交換はしやすくなるんじゃないかと。
そうやって情報交換して合格する人もいれば、私のように一人でやって合格する人もいますので、こうでないといけないというものはないと思います。自分にあった過ごし方をすればよいかと。
守らないといけないこととしては一つだけで、休まず諦めず通い続けること。

 

わからなくても続ける。
わからなくても復習する。
わからなくてもとりあえずそういうものなんだと思って先に進む。
5月以降は問題演習で理解を深める時間をとれるので、それまで諦めずについていくことが何より重要だと思います。

 

学校に行かず独学でも出来る人はいます。
ただ、それは強固な自制心があってとセルフモチベートができる人でないと難しいと思います。
一年間という長丁場なのでぶっちゃけやる気が続きません。
学校であればやる気がなくても「とりあえずその場に行く」ことで勉強を最低限継続することができます。
それが独学だとやる気の衰えがそのまま勉強の衰えに直結します。
学校はペースメーカーとして重要です。

 

勉強方法

1次試験向け勉強時間はおよそ600時間。

 

基本的には予習より復習に力を入れていました。
TACの場合はトレーニングという問題集があるのですが、講義があった日のうちに該当箇所のトレーニングをやるようにしました。
・週末にTACの講義を二コマ
・トレーニングをその日のうちにやる(一コマあたり1、2時間)
・平日は過去問をやる
というので一週間のサイクルを作っていました。
この時点で問題が解けるようになっていなくても大丈夫です。
ここでの復習は翌週の講義についていくためという位置づけと割り切って、そういうものだと思って受け入れていけばよいと思います。

 

ちなみに、本当はトレーニングを2、3回やるのが良いらしいのですが、私は時間があまりとれなかったのでほとんど一回だけで、苦手なところだけ直前期にもう一回やったくらいでした。

 

基本的にはこのサイクルなのですが、連休などたまに一週間に講義が二回(合計4コマ)あるときがあります。
そのときは復習量が倍になるのでかなり大変でした。
休日全部復習時間にあてたりとかしてましたし、ゴールデンウィークも勉強で半分以上潰れた気がします。

 

ただ、それでも絶対に問題集は溜め込まない方がいいと思います。
あとで挽回するのはかなり大変だと思いますし、それまでの講義や演習を活かせないので勉強の効率がだいぶ落ちてしまいます。
もし溜め込んでしまった場合はゴールデンウィークには解消しておいた方がいいと思います。
TACの場合はゴールデンウィーク明けからマークシートを使った演習に入りますが、それを効果的に活かすためには、それまでに復習を一通り終えておく必要があります。

逆にゴールデンウィークを超えると、演習が続くことになり新しいことはあまり増えないので基本的に復習の日々になり少し楽になります。
この時期になると、演習の復習、テキストの読み返し、ピンポイントでわからないところはネットで調べる、などしていました。
とくにテキストの読み返しは定期的にやった方がいいと思います。
問題を解いて経験値が増えた状態で読み返すとまた新しい気づきがあったり、理解が深まったりします。
演習で断片的に増えた知識が整理される気がしました。

 

使っていた道具としては、単語カードを使っていました。
A7サイズの単語カードで要点とか多少の文章は書き込めるサイズのものを選び、復習のときに自分が覚えられていないものをはどんどん追加していっていました。
書く内容は一次試験、二次筆記試験、二次口述試験でそれぞれ違うのですが、この単語カードを使うというのは共通でやっていました。

左から順に一次試験用、二次筆記試験用、二次口述試験用です。
よくあるような一問一答形式で書くこともあれば、まとめて覚えたい時は一つのカードに複数問題を記入したり、グラフや表を描いたりすることもありました。A7サイズであればいろいろな使い方ができるのでオススメです。

 

 

あとは書きながら理解するのにブギーボードを使っていました。
以前はコピー用紙を使っていたのですが、ゴミがすごい量になるのと、後で振り返りづらかったのでブギーボードに切り替えてみたのですが、これはだいぶよかったと思います。
ブギーボードで書いて、残したいものはスマホで写メを撮って保存しておく、通勤中など暇な時にそれを見返す、ということができました。

 

 

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逆に私がやらなかったこととしては、パソコンにデータを入力する勉強方法です。
私の経験ではキーボードで打ち込んだ内容は手書きで書いた内容に比べて記憶に残りにくいと感じています。
きれいに入力されたデータをみると賢くなった気がするかもしれませんが、それを試験会場に持っていけるわけではないので、手で書きながら自分の手でアウトプットできるようになっておくことが重要だと考えました。

 

直前期の過ごし方

試験一週間前からはもう睡眠時間の確保が最優先になってきます。
この時期はもう新しいことを学ぶのではなく、テキストの読み返し、単語カードの読み返し、ブギーボードの写メの見直し、などで夜更かしは厳禁です。
とにかく試験当日に力を発揮することに集中する時期になります。

 

また、直前より前になりますが、試験会場がわかったら近くにホテルを取りました。
地下鉄で行けるような距離にお住いの方はよいのですが、会場が遠方の場合は当日電車遅延とか発生してメンタルを乱されると嫌だなと思ったので。
とくに一次試験の時期は台風が発生しやすい時期になるので、万が一に備えて徒歩圏内のホテルに宿泊して試験に臨みました。
今年はとくに天候が荒れることはありませんでしたが、当日早起きする必要もなく睡眠時間を確保できてよかったと思います。

 

当日の過ごし方

試験の開始前はストレッチやマッサージ、深呼吸などをしていました。
緊張で体がかたくなると血流が悪くなること、呼吸が浅くなると酸素が足りなくなること、などを防ぐため。
とりあえず最後はベストを尽くすことが大事なので自分なりにおまじないやルーティンなど、気持ちを落ち着かせる方法をお持ちであればそれをやりながら試験開始を待つのがよいかと思います。

 

以上が一次試験についての内容になります。
二次試験については後編で。