言葉は言う状況によって受け取られ方が変わる

言葉の内容が同じでも相手がどういう状況で、何をしたいと考えているか、タイミングによって受け取られ方は変わるという話。

仕事の中で「雑な依頼」という言葉があって、内容が雑というのとは別に言い方が雑というのがある。

 

 

相手が暇なときに「これお願い」と作業を依頼するのは問題なくても、すでにタスクが積まれてて忙しいときに「これお願い」と依頼したら反感をかう。

何か作業を終えてようやく休めるとなったタイミングで「手が空いてるならこれお願い」と依頼したら反感をかう。

作業進捗がかんばしくなくてまとまった時間をつくって挽回しようとしてたところに別タスクをいれると反感をかう。

 

普段なら問題ないタスクでも、相手の状況によっては「嫌なタスク」に変わってしまう。

 

とはいえ、言う側はそれでも言わないといけないこともある。

ただ、その場合は「言い方」を変えるべきだと思う。

状況が違うのに同じ言い方で言うのは反感をかう。

可能であれば「あなたの状況は理解している、ただその上で」というスタンスを示すとか、状況がわからないなら相手に状況を確認するとかして相手を尊重するスタンスを示すとか、なんらか相手の立場に立たないと相手は自分をないがしろにされている気分になる。

 

仕事で忙しいときに依頼するなら、まず「今の作業状況どう?」とか相手の状況を確認したり、「今こういうタスクがあってお願いしたいがどうか?」と相手が意見を言いやすい流れで聞くとか。

 

あとは、相手の特性によっては「朝は(寝起きで機嫌悪いから)依頼しない」とか「昼前は(空腹で機嫌悪いから)依頼しない」とか、人によって受け入れやすい or 受け入れにくい時間帯がわかっていればそれも考慮する。

 

自分の経験した範囲では、依頼内容自体ではなくて雑な依頼の仕方で反感をかっているケースをちらほら見かけるので、相手に何かを依頼するときはここ数日どういうことをしていたかとか、今日どういう作業をしようとしているかとか、それがその人にとってどういう作業なのかとか、できるだけ相手をみてから依頼するようにしたい。

自分自身ができているかどうかはわからないけど、うるさく言われる形式的なマナーよりもずっと大切なマナーなのではないかと思う。